25年前
25年前の今日
私はヤマハに同期で採用されたお友達2人と
旅行中。
日光のホテルに泊まっていました。

3人で、食事の後テレビを見ていて、
友人の一人が
「あ・・・!!」
と短く叫んだ声をいまだに覚えています。

テレビに映し出されたのは
日航機墜落の犠牲者の写真。
その兄妹を彼女は教えたことがあるというのです。

幼児科修了後、専門コースに進んで、違う先生のクラスになったけれど、
「たしかにあの子たちだわ」と食い入るようにテレビ画面を見ていました。

後日、新聞で、幼い兄妹が使っていたグランドピアノは
小学校に寄付されたと読みました。

:*:*:*:*:*:*:*:*

先日、バレエの公演会場で呼び止められて振り返ると
25年前に私が幼児科で教えていた生徒さんとお母さんが立っていました。
「先生、お久しぶりです。幼児科でお世話になったTです」
「Y子ちゃん?」
すっかり大人になった彼女は
小さな女の子2人の手を引いていました。
「お子さん?まあ・・・すっかりお母さんになったのね」
照れくさそうに笑う彼女の顔に幼児科の時の面影を見つけました。
なんて、懐かしいこと!

25年前、飛行機事故にあわなかったら、
あの兄妹も成長して、
子どもの手を引いて歩く年になっていたのかしらと
思いました。

心よりご冥福をお祈りします。
合掌


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[2010/08/13 09:30 ] | 思い出 | コメント(0) | トラックバック(0)
Vanillekipferln(バニッレキプフェルン)
Vanillekipferln(バニッレキプフェルン)
ウィーンでアドベント(クリスマス前の4週間)の期間に焼かれるクッキーです。
ドイツに留学していた方も、知っていたので、
きっと、ドイツ語圏内では定番のお菓子かもしれません。

バターがたっぷり入った、雪のように粉砂糖がまぶしてある
三日月型のお菓子です。
ウィーンでこのお菓子がリボンでクリスマスツリーにつるしてあるのを見たこともあります。

この、粉砂糖がVanillezucker(バニラツッカー)と言って、
バニラの香りがする粉砂糖。
日本にはなかったのでずっと焼くのをあきらめていたのですが、
最近では通販や東急ハンズなどで、売られているようです。
私はというと、粉砂糖を瓶に入れて、バニラビーンズを入れ一週間待つと、
香りがつくことを知り、これを使いました。

このレシピも各家庭で違うようで、
バニッレキプフェルが上手に焼けるのも良い奥さんの条件と聞いたことがあります。

私がウィーンの知り合いのクリスティーナおばさんに教わったレシピには
卵を使わないタイプのものでした。
毎年子どもや孫のために500個も焼くと言っていました。


焼きあがって熱いうちに粉砂糖の中に入れます。
008.jpg

この三日月型。
実はオスマントルコのウィーン包囲の際、
トルコ軍の旗についていた三日月のマークを見て、
パン職人がパン生地を三角に巻いて作ったのが始まりと言います。
初めはクルミなどが入っていたそうです。
ウィーンではクッキーでもパンでもこの形のものを
キプフェルンと呼んでいたと思います。

あのマリーアントワネットがフランスに嫁いだ後、
ウィーンで食べたキプフェルが食べたくて、命じて作らせたそうで、
これが、フランスのクロワッサンになって、残っているそうです。
クロワッサンという言葉は1900年初めにフランス語に出てきたそうですので、
意外と新しい言葉だったのですね。

アントワネットはたった一人、異国の地で、
どんな思いで母国のキプフェルンを食べたのでしょうね。



[2009/12/26 11:40 ] | 思い出 | コメント(0) | トラックバック(0)
Gugelhupf
日本ではクリスマスになると、見かけるクグロフ。
Kugelhupf

クグロフ(仏:kouglof, スイス:Gogelhopf, 南ドイツ・オーストリア:Gugelhupf)はフランスの菓子です。
あのマリアントワネット
「パンがなければケーキを食べれば」
言った時指したのはこのお菓子です。
クーゲルホップフ、クーゲルホフとも呼ばれます。
私はウィーンでこのお菓子を食べたのでクーゲルフプフと聞いていました。

もともとはアルザス地方の伝統菓子で、
クグロフ型(斜めにうねりのある蛇の目型)にスライスしたアーモンドや
乾し葡萄をいれて焼き上げたブリオッシュだそうです。

オーストリアでもどの家庭でもクグロフ型があって、
クグロフ型で焼いたパンは全てクグロフとよぶようです。
そして、どの家庭にもその家のレシピがあって、
それぞれ味が違いました。またそのレシピはお母さんから娘に伝える物らしく、
なかなか教えてもらえませんでした。

ウィーンでお世話になったおばさんにやっと教えてもらいました。

プレコースのクリスマス会お土産にと
久しぶりに焼いてみました。
そうそう、これです、あのクリスティーナおばさんが焼いてくれたクーゲルフプフ。
一番シンプルなものですが、おやつにも朝のパン代わりにもなる飽きの来ない味です。
イーストを使うタイプの物もありますが、こちらは粉とベーキングパウダーのもの。

ウィーンやザルツで地方から勉強に来ている子が
週末家に帰ると、月曜日にGugelhupfをかかえて戻ってきます。
朝食に切って食べていました。おふくろの味なのでしょうね。
無理言って、味見させてもらいましたが、みんなそれぞれ味が違いました。

フランスに亡命したポーランド王スタニラス・レクチンスキーや
ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの好物だったのは、
きっとブリオッシュタイプのものでしょうね。
[2009/12/17 22:35 ] | 思い出 | コメント(0) | トラックバック(0)
マリーレンクーヘン
先日、スーパーで「杏(あんず)」を見つけました。
わ~っと思い、思わず買ってきました。
杏=ウィーンのお菓子のイメージなんです。

ウィーンでは杏のことをマリーレと言います。
ウィーン言葉なのかな?
たしかひき肉もドイツ語とは違う単語だったと思います。

杏の入ったお団子のようなお菓子を
Marillenknoedelマリーレンクヌーデル
杏のケーキを
Marillenkuchenマリーレンクーヘンと言います。

ドイツ語では杏はアプリコーゼAprikoseです。

日本でジャムというとイチゴジャムですけれど
ウィーンではジャムといえばアプリコット!
ザッハートルテなど、ケーキに塗るジャムは
アプリコットジャムを塗る事が多いようです。

なんだか、懐かしくなって、思わず、
マリーレンクーヘンを焼いてみました。

marire

バター生地を下に敷き詰め、
生の杏をのせて、うえから
シュトロイゼル生地(クランブル)をのせて焼きます。
生の杏の色がきれいになって、いい香り。

ところが!!!

ものずご~く、すっぱい!!!!!
生で食べたとき、甘味はないけれど、酸味もなかったのに、
焼いたらものすごくすっぱい~~~~

なんで~~~(TT)
日本の杏と違うのかな・・・・

[2009/07/07 21:12 ] | 思い出 | コメント(4) | トラックバック(0)
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