「これ、もったいないですよ!
このままじゃ色が変わっちゃう。 額とかに入れた方が良いですよ」 ![]() しばらく前のこと、 うちに来た音楽通の方が言いました。 私がポスターをピアノの上にペロンと乗せておいたのです。 このポスター。 ウィーンフォルクス歌劇場のその日の演目が書かれたポスターです。 歌劇場には当日公演のポスターがホワイエを含む数箇所に貼り出されてます。 終演後、 オペラ座に貼られたポスターが、次の日の演目に貼りかえられるのは、 その日の演目の最終の休憩後なのですが、 その後、その剥がされたポスターを運が良ければゲットすることができます。 数十年前、ウィーンに住んでいたころ、 国立歌劇場のポスターを2枚ゲットしたことがありますが、 今年、3月の旅行ではすっかり忘れていました。 この「Die Fledermaus」(こうもり)のチケットは ウィーンのウィルヘルムおじさんに 手数をかけないように 日本からネットで予約しておいたもので、 開演数時間前まで知らなかったのですが、 なんと この日の演目に、ウィルヘルムおじさんが エキストラで出演するんだったのです。 音楽が大好き、でも 音楽関係のお仕事ではなくエンジニアのおじさん。 定年退職してアルバイトでエキストラをしていると聞いていましたが、 まさか、私たちが日本で決めたチケットの演目「こうもり」に出ているなんて。 ウィーンでお昼を一緒に食べているとき、 クリスティーナおばさんが 「上演中に舞台でおじさんを見つけても 『ヴィリ~』なんて、声をかけちゃだめよ」と 話をしたので、初め何を言っているのかと思いました。 確かに舞台上で見つけました。 パーティの場面で、シャンパンを配る係りの先頭を歩いていました。 翌日の朝、ウィーンを発つときに、 ウィルヘルムおじさんが丸めて持ってきてくれたのです。 そんな思い出のある「こうもり」 明日、秩父国際音楽祭のオープニングを飾る オペラ公演で、観ることができるのは なんという偶然でしょう。 ちちぶ国際音楽祭のこうもりのリンクはこちら 楽しみです。 |
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