ピアノの曲を弾いていて
どう表現するか考えるとき、
小さな生徒さんにはお話を聞かせたり、
絵本を見せたり、物語を作ってもらったりします。
絵やお話には言葉には言い尽くせない感情が絡んでいて、
それを考えながら演奏したとき、
子どもたちの音やフレーズ感などが激変するときがあります。
今回ご紹介するのは
いつもしっかり練習をしてきてくれるYちゃん。
とてもまじめでしっかりしていてます。
4月の発表会にストリーボックの「子どものカーニバル」を演奏しました。
あの曲を練習するときに、
場面が変わってもずっとする~~っとそのまま進んでしまって、
喜怒哀楽もなにもなくてちょっと・・・と思ったので、
「お話を作ってきてくれる?」と宿題にしました。
その翌週、楽譜に書かれたかわいい絵と文章。

場面ごとに変わるお話。
うさぎとたぬきとりすの親子がやってきて
ケーキを食べているところ
おしゃべりをしているところ
みんなで踊っているところそしてそんな情景を思い浮かべて弾くYちゃんのピアノは
とてもとても素敵なものでした。
聴いている私が楽しくなってきます。
発表会のみんなからの「ほめコメント」の中に
「おどっているみたい!」と書いてくれたお友達がいました。
言葉で言わなくても感じることって伝わるんですね。
言葉だけでは伝わらないことを音楽は伝えてくれる。
音楽だけではわかりにくいことを言葉は教えてくれる。
そんなことを考えたひと時でした。
もちろん、発表会当日、長い曲を繰り返しも間違えずにYちゃんは演奏しました♪