2010年はショパン生誕200年です。
ショパンコンクール in アジアの 全国大会とアジア大会が1月4日から開催されます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 手塚治虫という漫画家をご存知でしょうか? 「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」「ジャングル大帝レオ」などのマンガを書いた人です。 何を隠そう(隠していないけれど)手塚ファンの あるまんどです。 手塚治虫が大阪大学医学専門部卒業で医学博士だと言う経歴は有名なので知っていましたが(だから「ブラックジャック」は医療的裏づけがあるそうです) 彼が、少年時代からピアノに親しみ、かなりの腕前であり、音楽を愛していたと言うのは、つい最近まで知りませんでした。 なんとなく、お店で漫画の棚をみていたら、手塚治虫の「マンガ音楽館」というコミックを発見。 手塚漫画はほとんど読んでいるし、読んでいなくても、題名くらいは知っているのに、「これは見たことないぞ」と手に取ったら、なんと、手塚作品の中から、音楽に関する物を集めた作品集でした。
《内容》 第一楽章に音楽家を巡る伝記的作品 「虹のプレリュード」(ショパン) 「雨のコンダクター」(バーンスタイン) 第二楽章にはさまざまなジャンルの音楽をテーマにした作品 「0次元の丘」 「白くじゃくの歌」 「うたえペニーよ」 「てんてけマーチ」 「おけさのひょう六」 「がらくたの詩」 第三楽章に楽器にまつわる作品と音楽エッセイ 「ミッドナイト/四月一日」 「ロップくん/催眠ラッパ」 「『フィガロの結婚』と私」(エッセイ) 「ぼくとチャイコフスキー」(エッセイ) 「ふたつのバッハ」(エッセイ) 「鳥人大系 トゥルドス・メルラ・サピエンス(ブラックバード)」 「ブラック・ジャック ストラディバリウス」 さて、その中でショパンを描いた「虹のプレリュード」 時は19世紀、ロシアはポーランド侵略をねらっています。 激動の時代を背景に、ワルシャワ音楽院で学ぶ若きショパン。 彼の友人で、ロシアに反発して祖国を救おうと抵抗組織に入り、 音楽院を退学になってしまった、ヨーゼフ。 ヨーゼフをかくまって、愛してしまう、 兄の身代わりとして男のフリをして ワルシャワ音楽院に編入してきたルネ。 恋に、芸術にそして祖国への愛に命を燃やす 若き芸術家たちの姿を描いている中編漫画です。 このあらすじを読んで、何かに似てる?って気がついた人いますか? はい、そうです。「オルフェウスの窓」ですね。 女性なのに男装している主人公。 主人公が恋する、反逆者 (こちらはオルフェだとバイオリン科ですね。手塚作品はピアニストですが) そして、天才ピアニストで作曲科という登場人物、イザークとショパン。 「虹のプレリュード」が週刊少女コミックに連載されたのが75年10月。 「オルフェウスの窓」が週刊マーガレットに連載が始まったのも75年。
偶然なのか、どちらかが意識したのかちょっと不明です。 「虹のプレリュード」に出てくるショパンの作品は ![]() ![]() ![]() ![]() ピアノソナタは第一番のことでしょう。 ワルツ変ニ長調は「子犬のワルツ」かと思ったら、19歳の時の作品70の3のようです。子犬のワルツはジョルジュサンドの飼っている犬を見て作曲したと言われていますから、ワルシャワ音楽院にいるショパンとサンドは、まだ出会っていませんし・・・ このマンガの中ではショパンが片思いしている女性にプレゼントするために作ったと言うエピソードで出てきます。 前奏曲変ホ長調は特定できませんでした。マンガでは音楽院を卒業してパリに行く時にルネに一緒に行こうと誘い、その時、ショパンはルネにこの曲をパリで最初に弾いてくれと楽譜を渡します。年表を見ても、この時代に書いた前奏曲がわかりません ![]() 革命のエチュードこれは有名ですね。 ポーランドを後にした、ショパンは祖国が支配されていたロシア軍に対して反乱(革命)を起こして失敗したという知らせを聞いて、作曲します。マンガではここで、ルネとヨーゼフがロシア軍に殺されてしまいます。 ショパンが革命のエチュードを作曲し弾く場面が最後の5ページを占めていますが、さすが手塚マンガ!迫力あります。 ショパンのCDはこちら ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 手塚氏はこのほかにもべートーベンをモデルにした ![]() も、描いています。 |
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